現代人の生活に浸透したクレジットカード。どのように誕生し、普及していったのでしょうか?

クレジットカードの歴史

クレジットカードの歴史イメージ

現代社会を生きていく上で、ほとんどの方が日常的にクレジットカードを利用していることでしょう。
普段の買い物や支払い、法人の決済など様々な場面で活躍するクレジットカードですが、その起源は一体いつ、どこにあるのでしょうか?

 

こちらではクレジットカードの意外に知られていない歴史起源について詳しく解説していきたいと思います。

 

 

起源は1950年代のアメリカ

星条旗

現代的なイメージのあるクレジットカードですが、その起源はなんと1950年代のアメリカで、ダイナースクラブという会社が考案したものです。
ということは、クレジットカードは今からおよそ70年も前から存在していたことになります。意外と古い歴史を持っていて驚きますよね。

 

当時、ダイナースクラブの創設者が食事に出かけた際に財布を忘れてしまい、会計の時にお金を支払うことができませんでした。

 

支払能力があるにも関わらず、財布を忘れただけでこのような恥ずかしい思いをされたことから「現金の持ち合わせがなくても支払いができるシステムを作ろう」と一念発起。「食事をする人のためのクラブ」という意味合いからダイナースクラブを創設しました。

 

とても素敵なエピソードですが、実は当時の広報担当であったM.シモンズによってPR活動のために考えられたフィクションなのではないか、という説もあるようです。

 

それから月日を重ねて現在のクレジットカードという形になりました。
アメリカでは偽造された100ドル札が大量に出回っていたということもあり、自身の信用情報を構築・証明する手段としてクレジットカードを使用する人が多いようです。

 

クレジットカードの誕生

 

 

アメリカから世界へ

ダイナースクラブによるクレジットカードビジネスの成功を受けて、他社の競合が始まりました。
現在最も有名な国際ブランドである「アメリカン・エキスプレス」「VISA」「MasterCard」などの前身が誕生したのもこの頃です。

 

1958年 アメリカン・エキスプレス(Amex)がクレジットカードビジネスを開始。現在のVISAの前身であるバンク・オブ・アメリカカードを発行する。
1966年 インターバンク・カード・アソシエーション(ICA)が発足。このICA加盟銀行が発行するものがマスターチャージカード(現・MasterCard)である。

 

第二次世界大戦後のアメリカでは、中流階級以上の富裕層による国内の消費が盛んでした。その当時はアメリカにおける「繁栄の時代」であったとされています。
大幅な経済成長を迎えたアメリカによって国内、国外におけるクレジットカード市場は成長していったのです。

 

 

日本におけるクレジットカードの起源

日の丸

アメリカから世界に拡大していったクレジットカード市場ですが、日本における起源はいったいいつなのでしょうか?
クレジットカードに似たシステムは他にもあったようですが、現在のクレジットカードの起源とされているのは、やはり「ダイナースクラブ」でした。

 

富士銀行(現・みずほ銀行)と日本交通公社(現・JTB)が「日本ダイナースクラブ」を発足し、クレジットカードを発行し始めたのは1960年の12月頃。
当時は、外国人観光客の受け入れと国際的なインフラ整備を主な目的としていました。

 

日本初のクレジットカード

 

日本ダイナースクラブの設立から1990年代のバブル景気までの間は、日本在住の外国人や日本人の富裕層(医者、弁護士、経営者など)をターゲットにして事業を拡大していきました。

 

クレジットカードに似たようなシステムとしては、現在も様々な商業施設を展開している「丸井」が、1960年頃に自社ショップでのみ利用可能のクレジットカードを発行していました。
しかし実際は、割賦販売のためにアメリカのクレジットカードを模して急ごしらえされたもので、内容としても『割賦販売の支払いが完了した後、次回買い物をする際に提示することができる「完済証明書」のようなもの』で、現在のクレジットカードの機能とは異なるものでした。

 

その後1970年代に入ると、丸井はクレジットカード事業を本格的に開始し、当時発行されていたカードは「赤いカード」の愛称で親しまれていました。現在では「エポスカード」という名前になっています。