現在のクレジットカードには、よりセキュリティ面での安全性が高いICチップが採用されています。

ICチップ型クレジットカード

従来のクレジットカードなどには裏面に黒い帯がついているということは皆さんご存知かと思われます。
これは磁気ストライプというもので、実はカードの情報はこの黒い帯に全て入っているのです。

 

しかし、この磁気ストライプ型よりもセキュリティ面において安全性が高いとされているICチップ型のクレジットカードが登場しました。
今回はそのICチップ型クレジットカードについて、どういった特徴があるのか解説していきます。

 

 

ICチップとは

ICチップ型のクレジットカード

よく聞く「IC」という言葉ですが一体どういう意味なのでしょうか?
実は「Integrated Circuit」という言葉の略で、データを記録したり計算したりするための集積回路などの媒体のことをいうのです。
ICカードとは名前の通りこのICチップを組み込んだカードのことですが、従来の磁気ストライプ型カードに比べて記録できる情報量が格段に多いことが特徴として挙げられます。

 

フランスでは1989年から、このICチップ型のクレジットカードを導入しています。
日本におけるクレジットカードのICチップ化は2001年頃から現在にかけて進んでおり、普及率は2017年の時点で全体のおよそ70%。決済端末に関しては、2014年にVisaが調査した結果で全体の17%程と先進国としては低めの部類になります。

 

 

磁気ストライプとの違い

磁気ストライプカードは鉄などの磁性体を用いてデータを読み取る技術なのですが、磁性体の塗布やカードリーダーを使ってカード内の情報を抜き取る「スキミング」という犯罪が頻発しました。このスキミングによって偽造カードを作る費用はたったの2000円程なんだそうです。

 

カード会社側もこれらの犯罪への対策としてカード規格の変更などを行ってきました。
しかし、より安全性の高いICチップの登場によりクレジットカード業界も徐々にIC型に移行しています。
ICチップはその性質上、カードに膨大な情報量を書き込むことが可能です。それに伴ってデータを暗号化することも可能なため、カードの偽造が非常に困難だとされています。

 

日本では2016年の法改正を受けて、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催までに国内のクレジットカードを100%ICチップ化することを目標に掲げています。

 

 

EMV規格とは

EMV規格とは1993年にクレジットカード会社の最大手であるEuropayMasterCardVisaによって共同で開発されたものです。

 

この共通仕様の規格は3社の頭文字をとってEMVと名付けられました。それから接触型のICチップが使用されたクレジットカードやキャッシュカードは全世界でEMVが標準の規格とされるようになりました。その後JCBやAmexなどの大手もEMVに加入しています。

 

この規格はヨーロッパを中心に普及しており、中でもイギリスフランススウェーデンではEMV規格のIC型クレジットカードの普及率は100%なんだそうです。
逆にアメリカはICチップ化に消極的で、数年前までは普及率が0%。しかしセキュリティなどの問題に危機感を抱いたオバマ大統領が2014年にICチップ化に関する大統領令を出しました。これによりEMV準拠カードの発行が義務化され、2017年には普及率が100%まで上昇したそうです。